週休3日・1日4時間でも仕事が回る 頑張らなくても売れる仕組みデザイナー わたなべかおりです。
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「これを入れるだけで、AIが優秀な秘書になります」
「コピペで使える、最強のプロンプト」
そんな言葉を見ると、つい保存したくなりませんか?
いつか使うかもしれない。
今より、もっとすごい答えが返ってくるかもしれない。
そして、保存だけがどんどん上手になります(笑)
私もAIを使い始めた頃は、便利そうなプロンプトをいろいろ試しました。
文章を書くもの。
タスクを整理するもの。
アイデアを出すもの。
確かに、その場ではきれいな答えが返ってきます。
でも、数日後にはまた同じことを説明している。
別のプロンプトを使うと、今度は違う方向へ進んでいく。
なぜでしょうか。
良いプロンプトでも、自分のことまでは知らない
AIへ明確な指示を出すことは大切です。
役割を伝える。
目的を伝える。
欲しい出力形式を伝える。
これだけでも、回答は分かりやすくなります。
ただし、どれほどよくできたプロンプトでも、本人の人生を自動で読み取ることはできません。
週5日働きたいのか、週3日で余白を守りたいのか。
今月は新規集客を進めたいのか、既存のお客様を丁寧に支えたいのか。
仕事を増やしたいのか、減らしたいのか。
その前提がなければ、AIは一般的な成功例から答えを作ります。
同じプロンプトを、美容師、税理士、コンサルタントが使っても、本当に必要な提案は同じではありません。
プロンプトは、質問の形を整えます。
でも、本人の目的地までは決めません。
毎回違う指示だけを渡された新入社員
AI秘書を、人間の新入社員に置き換えて考えてみます。
会社の目的を教えない。
今月の重点目標も教えない。
社長が何を大切にしているかも伝えない。
それなのに、毎朝違う指示書だけを渡す。
「今日はSNSを優先して」
「今度は売上を増やして」
「やっぱり、ゆとりも大切にして」
これでは、どれほど優秀な人でも迷います。
AIも同じです。
その場では指示へ従えても、長い目で見た判断基準がないので、回答の方向が安定しません。
必要だったのは、プロンプトの数ではありませんでした。
今、どこへ向かっているかを共有することでした。
AI秘書へ最初に必要な「現在地」
AI秘書が今日の提案を考えるには、少なくとも現在地が必要です。
現在の3か月ゴール。
暫定でもよいので、優先順位1位。
直近の確定予定、締切、約束。
さらに私は、働き方を大切にしているため、次のようなことも共有します。
働ける時間と、守りたい働き方。
今はやらないと決めたこと。
仕事、家族、自分自身など、今週大切にしたい役割。
この情報があれば、AIはタスクをただ並べるのではなく、今の目標と照らして考えやすくなります。
反対に、予定だけを渡せば、予定を効率よく詰めるAIになりがちです。
「今日はこれもできます」
「さらに、この作業も加えましょう」
と、親切に仕事を増やしてくれます(笑)
AI秘書を育てるのは、使い始めたあと
必要な情報を入れたら、AI秘書は完成でしょうか。
残念ながら、一度では完成しません。
実際に生活の中で使うと、合う提案と合わない提案が出てきます。
予定を詰め込みすぎる。
正論だけれど、動きにくい言い方をする。
仕事を優先しすぎて、生活の役割を忘れる。
細分化が細かすぎて、かえって読むのが大変になる。
こうしたズレは、失敗ではありません。
育てるための材料です。
「私には、この量は多すぎる」
「今日は、成果より回復を優先したい」
「次からは、最重要だけを3つ以内で出してほしい」
理由と一緒にフィードバックすると、AIの提案は少しずつ本人に近づきます。
育てるとは、情報を大量に詰め込むことではありません。
実際に使い、役立ったことと合わなかったことを記録し、目標や判断基準、出力方法を直すことです。
完成プロンプトを配らない理由
私が使っているAI秘書の画面を見ると、
「その設定をそのままください」
と思う方もいるかもしれません。
でも、完成したプロンプトだけを渡しても、同じ結果にはなりません。
私の目標、働き方、予定、過去の失敗、戻りやすい方法が入っているから、私に合う提案になります。
誰かが同じ設定を貼れば、その人に必要のない制約まで入るかもしれません。
反対に、その人に大切な情報が抜けるかもしれません。
表面だけを真似して、少し便利なタスク管理ができたとしても、本当に欲しかった右腕にはならない。
だから、本や無料特典では考え方と入口をお伝えし、本人専用の目標や判断基準は個別に確認する必要があると考えています。
出し惜しみをしたいからではありません。
誰にでも同じ設定を渡すことが、かえって不親切だからです。
プロンプト集が役立つ場面もある
では、プロンプト集には意味がないのでしょうか。
そんなことはありません。
メールの下書き、要約、アイデア出しなど、目的がはっきりした単発作業には便利です。
AIへどう頼めばよいか分からない初心者にとって、依頼の型を知る入口にもなります。
ただし、単発作業のプロンプトと、毎日の判断を支えるAI秘書の設計は別物です。
今日だけ良い答えを出すことと、目標や働き方に沿って継続的に提案することでは、必要な情報が違います。
プロンプトを使うのか、AI秘書を育てるのか。
目的を混同しないことが大切です。
プロンプトより先に、あなた自身を伝える
AI秘書を育てる順番は、魔法の文章探しからではありません。
まず、人が目的地と優先順位を決める。
予定、制約、使える時間を共有する。
AIの提案を生活の中で試す。
役立ったこと、合わなかったことを伝える。
そして、また次の1週間を動かす。
この繰り返しが、AIを一般的な回答をする相手から、自分専用の右腕へ近づけます。
新刊『仕事も人生も回り出す AI秘書の育て方』には、プロンプト集ではなく、AI秘書が育つ5STEPを書きました。
プロンプトより先に、伝えるものがあります。
それは、あなた自身です。



