「チ。」に学ぶ世界を敵にしても突き止めたい真理とは?その1

毎週土曜日はおススメ本の紹介。
年間150冊以上読んでいるわたなべの忘備録&
読んで学びになった本をご紹介するこの企画

前回と今回2回に渡りご紹介するのは読書感想文を全中高生に書いててほしいと
切に願う漫画「チ。」について語ります。

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目次

今日は漫画

チ。

タイトルだけみるとなんじゃそりゃ!って感じで
知っていたけど、最近やっと読んだこの作品。

はっきり言って、
すべての中高生に読んでもらいたい!!!
そして
すべての中高生に読書感想文を書いて欲しい作品

って前回の記事には書きました。

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命を捨てても曲げられない信念があるか? 世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか?

「禁じられた真理」を探求する人々を描いた一大叙事詩。
舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。
主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。
しかしある日、ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは異端思想ド真ン中のある「真理」だった———!!

ビックコミックスさんサイトより

チ とは?

漫画大賞2021年の2位になっているのに私が最近まで
読まなかった理由は このタイトル

チ。ってなんやねん!て事なんです。

話の中心になっている地動説の地。なのかと思っていましたが、
2巻3巻を読んでいくと、知識の知。にも思えるし、
真理をめぐって残虐な拷問を受けたり、たくさんの人が刑に処されるので
血が流れるから血。にも思える。

どうとでも解釈できるようにカタカナの チ。 で表現しているみたいで
タイトルからして奥が深い!

 

 

今回読んでほしいのは、

自分らしい仕事をしたいけど何したらいいか分からない…
自分の使命に従って仕事したい!

そんな方にも読んでほしい!!!

という事で、

「チ。」の中でも話の大枠を占める 使命や探求心についてフォーカスします。

 

この作品の中心になっているのは、
天動説と地動説

今では今現在は正しいとされている太陽の周りを地球を含めた惑星が回っているという
地動説は当たり前の事実ですが、
15世紀までは、地球は宇宙の中心にあり、太陽や月やなどのほかの惑星が
地球の周りを回っている天動説が主流でした。

それだけだったら、研究の過程の一コマなんですが、

この天動説を元に宗教の教えが説かれていた事が、研究をめちゃくちゃ阻みます。

お話しの中では、
C教徒という大きな宗教組織が世界を牛耳っていて、
(キリスト教の事かなー)

C教の教えは、
地球が宇宙の中心にあって、他のすべての天体はその周りを回っているという
天動説を元に成り立っていて、

今現在は正しいとされている太陽の周りを地球を含めた惑星が回っているという
地動説は悪魔の研究とされていた。

地動説の真実を追い求める事は
C教の教えに反するため、
悪魔の研究をすれば、火あぶりの刑にあったり、
酷い拷問が待ち受けている。

この物語は、天動説を信じて疑わなかった研究者や
その研究者に関わった兵士たちが、地動説の可能性に気付き、
真実が明らかになる事を願って研究が一歩でも先に進むことを自分の命よりも優先して
ばんばん人が死んでいく物語…

これだけ書くと、とんでもない話なんですが、
今では当たり前となった
宇宙の真理が当たり前になるために
たくさんの人が命を懸けて明らかにした真実があったという事実。

しかもそれって、地動説のことだけじゃなくて、
ダーウィンの進化論とかもきっと、こんな物語があったと思うし、
万有引力の法則とか、科学に関わる研究で、目に見えないものや全貌が分かりにくいものは
きっと色んな葛藤があって、色んな方たちの命を懸けた発言があって今の説が現代に繋がっているんだと思う。

都合の悪い情報が表に出ることはなく、暴力と教育と宗教が結びつき、
精神論が生み出したたくさんの事件や戦争は数知れない…

 

地動説の話に戻すと、

それまでの天動説と真逆の事を証明していかないといけないという事は、
まさに、世界を180°変えるための説得をしないといけないという事。

 

真理を見つけるという事

昔に比べたら言論の自由になった現代に生きていても、
嘘をついて生き続ける事よりも
真実を追い求める事はなんとなく生きる事の100倍難しいと思う。

物語の最初の主人公であるラファウは12歳で大学進学が決まっているほどの
天才児だったがある時、
異端研究者との出会いで地動説の可能性に気付いてしまい、
真実を知ってしまった彼は、
それまで約束されていた人生を捨ててまで、知りたい真理を見つけてしまう。

 

すぐにC教に見つかってしまい、
1回目だから今後この研究をしない。と誓えば、
許してもらえるけれど、

僕の命にかえてでも、この感動を生き残らす

と言って毒を飲んで自死してしまう。

真理を見つけてしまった感動を嘘にすることは出来ないからといって
12歳にして自死はしなくてもいいんじゃないと思っちゃうけど
それくらい真実を追い求める事が難しい時代だったんだと思う。

 

その後も優秀な人たちがバンバン罪に処されていくのですが、
感動するほどの研究とはなんなのか…

それまでの天動説は、地球は世界の一番下にあるから、
私たちは生きているうちは修行(苦行)しかない。
だから救いを天に求めるしかなく、
C教に祈る事やC教に貢献する事だけが、極楽に行ける道でしかない。という教えに使われていた。

しかし、地動説が成り立てば、地球の存在意義がまた変わってくる。
今生きている世界を楽しんでもいいし、
今生きている事、今生きている世界を美しいと思ってもいい。という
新しい概念さえ生まれてくる。

その美しさと合理性の真実を追い求めることが
命に代えても守り抜きたい感動を生み出す研究になる。

 

使命とは??

2番目に研究を引き継いだバデーニは
元々、自分の研究を絶対に人に譲りたくない考えの持ち主で、
研究の成果はすべて自分の手柄にして、それができない場合は資料をすべて燃やすと決めていた。
しかし、実際に自分が捕まってしまいそうな場面になったら、
それまでの考え方を捨てて、研究を次に残すために命を懸けて
火あぶりの刑に合う事になってしまう。

自分の意見を変えてでも次の世代に伝えたいもの
自分の手柄にならなくても次の世界に残したいもの。
それが本当の使命なのかもしれない。

まとめ

科学を知れば、自分の見ていた世界が今までとは違って見える事を
改めて考えさせられるとともに、

自分の信念を貫くって何故こんなにも難しいのか、
そしてそれはかっこいい事なのか…
本当の使命とはなんなのか?

を考えさせられるこの作品。

自分の使命は何なのか?立ち止まってしまった時にも是非読んでほしい作品です。

 

 

 

 

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