過去のトラウマをトラウマのままにしない。心の守り方と手放し方

毎週土曜日はおススメ本の紹介。
年間150冊以上読んでいるわたなべの忘備録&読んで学びになった本をご紹介するこの企画。

本日は育ってきた環境が違うと受け取り方はどう違ってくるのかの話。

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本日紹介する本はこちら

タイトルからして
なんか重い記事なのでは・・・

 

まぁ軽めの内容ではないのですが、
コミュニケーションにおいて
色んな気づきになるかもしれないからご紹介。
・何故、あの人は頑張れないのだろう?って思った事がある方。
・自分は頑張る資格がないのかもしれない、って思った事がある方。
・いじめや虐待、パワハラやDVを受けた事のある人
・そして該当者の気持ちが分からないけど分かりたい人
こんな方には是非見てほしい本。

私が、この本に興味を持ったきっかけは
ある事件の被疑者が改心したという話から…

みなさんは、
黒子のバスケ脅迫事件を知っていますか??

この事件は「黒子のバスケ」という漫画の関連イベント会場に
脅迫文を送りつけまくる嫌がらせをしたというもの。

当時この事件の事を聞いて

多くの人が同じ中学だったというだけで才能を妬んだんだ。って
いう認識しかなかっただろう。

 

この本は

作家?エッセイストの香山リカさんが黒子のバスケの事件の犯人に送り、
これを読んだ犯人が最終意見陳述で別人に生まれ変わったと言われている。

被虐うつという問題を精神科医の高橋先生が書いたものである。
この本を読んで、被告人が、

自分はこの本を読んで、小学校に入学していじめられて自殺を考えてからの約30年間に、自分がどのような人生を送ってしまったのかを全て理解できました。自分が事件を起こしてしまった本当の動機も把握できました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20140718-00037501 より

この本の中では
被虐うつという悩みを抱えた人たちが
著者の高橋先生に会って
人生を歩み出せるようになった事例がたくさん書いてある。
しかも、その方々は、
他の病院ではただ単に鬱ですね。といわれて
ずっと治療していたりした方薬も効かないし、
誰に話しても理解してもらえない。そして、理解してもらえたことがないから
理解してもらうための行動も出来ない。ただただ我慢するのみ…
この被告人の渡邊氏もこういう専門家に
もっと早く会っていたら
あんな事件を起こす事はなかっただろう。

 

 

本では虐待をメインに書いてあるが、
幼い頃に受けたいじめや
何かトラウマになるような事があった人は
大なり小なり同じ感覚を抱えているのかもしれない。

信じられるはずのものがどこにもない孤独感、
守ってもらえるはずの親、友達、仲間や先生に裏切られてしまい、
自分の存在を認められなくなった時に、

私たちは、前提を守ろうとする。

前提とは

親は(虐待だった場合)私の事は愛しているはずだ!

という悲しい前提がある。

 

なのに大切にされなかった時、
人は前提を守ろうとして

自分が悪い子だから親に愛されないんだ。

とか、

自分がもっとこうだったら愛されるはず。

 

という、自虐のループに入ってしまう。

だから、
いつも人の目を気にしてしまったり
おどおどしてしまう。

いつも世界は恐怖にあふれているから

愛情受けて育った人や、
社会生活が出来ている人の感覚とは
違ってきてしまう。

もちろん虐待を受けた人や、
いじめを受けた人が全員そうはならないけど

本の中でも
虐待といっても
昭和の家庭ならありそうな事例もあったりしたから

程度の差というよりは
本人がどれだけ孤独を感じたか??

どれだけ我慢していたか?
あとはどれだけ真面目か?
によるのかもしれない。

 

高橋先生によると
被虐の傾向がある方がそうではない人と
一緒の感覚を取り戻すためには

・安心して食べる事
・眠る事
・心が通じ合える事

この3つが心の回復に重要なのだそう。

そして、もう一つ大事なのは

自分が一番自分の事を責めている事に気付くこと。

もっというと

・自分で自分の事を痛めつけている事
・自分で自分に優しくしていない事
・自分で自分を敵にしてきた事

そのことに気付くことが現状を変える第一歩になる。

人は人と繋がる事でしか自分の存在を認められない。
人は人と繋がる事でしか、自分を変えられないし、
癒せないと改めて感じる。

 

私もたくさーーーんの人の相談に乗ってきた中では、

・周りに気を使いすぎる方
・人とのつながりに過敏になっている方
・人からの賞賛や評価を正しく受け取れない方(過小評価しがち)

の方がいたけど、
話を聞いていくと大体が、
何かしらのいじめだったり
親子関係の不和だったりを抱えている。

きっと、その方たちも
他の人と見え方が違ったり
捉え方が違ったりすることで
とっても苦労されてきたんだと思う。

人に理解されない事、
理解してもらった安心感がない事は
どれほど怖い世界なんだろう…

どれほど暗い世界なんだろう…

 

何故、あの人は頑張れないのだろう?って思った事がある方。
自分は頑張る資格がないのかもしれない、って思った事がある方。

あの反応は心の守り方だったんだ、ってわかってほしい。

私自身も、この本のお陰で
新しい見方を手に入れられた気がする。

新しい視点を手に入れたい方にはおススメです。

 

 

 

◆出来るオトナに近づく習慣 No281

前提が違ったり、背景が違う事で
見えている世界は全く異なる。

人は人と繋がる事でしか自分の存在を認められない。
人は人と繋がる事でしか、自分を変えられない

 

 

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